ヨガの目的が「心の安定」だったから
世の中には身体にいいといわれるエクササイズやスポーツはたくさんあります。
エアロビクス、サーキットトレーニング、ピラティスなどなど。
その中で、なぜ私がヨガをしているのか?
その理由は、ヨガが目指していたのが心の安定、精神的な部分にあったからです。
いつも人と比べてしまう、劣等感の塊だった
今でこそ、まったく人とは比べず、ゴーイングマイウェイな生き方ができるようになりましたが、昔は全然でした。
我も強いし、気も強い、でもそれって自信のなさの裏返しで…
いつも誰かと比べて、負けたくない!負けを認めたくない! ってずっと相対評価で物事考える人間でした。
ヨガとの出会い
そんな性格のまま大学生へ。
ちょうどヨガが習い事で人気になり始めた頃だったので、まぁ1回やってみるか…と気軽な気持ちでヨガを体験してみました。
その時のレッスンの言葉が、ヨガとの出会いであり、縁の始まりだったと思います。
「いつも人と比べてないですか?ヨガは自分と向き合うもの。せめてヨガをしている時は、人と比べず、自分だけの時間を大切にしてください」
ヨガは、ちょっと体操に近い、でも筋トレなんかよりはラクで女の人でもできるゆるめのスポーツかな。くらいにしか思っていなかったので、結構衝撃でした。
そもそも、私は運動神経は悪くないほうだったので「ヨガもできるだろうなー」と思って挑んでいたのに…。人よりできるとかできないとか、その考え方自体が違うのかと思い知らされました。
何かあると、気になるのがヨガだった
そうは言っても、別にそこで「ヨガ最高~!」とか「ヨガ大好き!」にはなりませんでした。
なんとなく良さそうなのはわかった。まぁ運動不足解消にやってみてもいいかな…と、何回か通う回数券だけ買ってみて、少しだけ通いました。
でも長くは続かず、ちょっとダンスをやってみたり、誘われたら別のスポーツもやってみたりと、なんんとなく気の向くまま、いろんなものをやったりやめたり繰り返していました。
でも不思議だったのが、しばらく何もしないで運動してないなーと思うと
なぜかいつも「またヨガでもやろうかな」と気になる存在に。
これが、縁と言えば縁なのかもしれませんね。
そんなわけで数年空いて、またヨガ教室に通いだし、またしばらく行っては忙しさにかまけて通わなくなりやめて。するとまたしばらくしてやりたくなって…とこのサイクルを何年も続けてました。
心と身体の健康を本気で考えたときに「ヨガ」だと思った
私が本気で「心と身体づくりのためにヨガをやっていこう」と思ったのは、母が病気になったからでした。
それなりに健康には気を使っていた母が、おそらく根治は難しいだろうという病気になったことがわかり、入院しているとき、私にまじまじと言ってきたわけです。
「忙しくてもあんまり無理しちゃだめだよ。ヨガまた通ってるの?
ヨガでもなんでも、やりたいことやりなさい!身体にいいことやっておいたほうがいいよ!元気なのが一番なんだからね」
それまでは、無駄遣いするなとか、同じようなもの買うなとか、通わないならやめればとか、出費には結構ケチケチしていた母なのに、入院してからはもう完全イエスマン。
欲しいものがあったら買いなさい
やりたいことがあったらどんどんやりなさい
行きたいところがあったら行きなさい
母のそういう変化から、元気でなんでもできることの貴重さを身に染みて感じて、そのためにはちゃんと自分の精神状態や身体を向き合って、自分を大事にしなくちゃいけないんだなと思ったのです。
比べないで自分と向き合う その哲学が忘れられなかった
自分を大事にする、自分らしく生きる とか、ふわっとしてて夢物語みたいなキーワードですが、結局はそれが自分の心にはグっと刺さっていて。
人と比べないで自分を認める難しさをずっと抱えていたので、ヨガを勉強したら少しは認められるのかなと淡い希望もありました。
ここは一度ヨガをしっかり勉強しようと心に決めティーチャートレーニングを受け始めました。
ヨガを学んでわかった「ヨガの本当の目的」
そこでようやく、ヨガの本質を知ることができました。
ヨガの目的は、美しくなることでも、身体を柔らかくすることでも、やせることでもない。
私たちが心が健やかに、豊かな人生を歩んでいく事。
そんな、とてもシンプルな事でした。
もちろん、いろんなエクササイズも、最終的にはそこを目指していると思います。
でも、哲学や思考、心の在り方まで具体的なテクニックとしてノウハウがあるのはヨガでした。
それに、ヨガは身体を動かしてなくても、たとえ身体が動かなくなってもできるし、やること&やれることがものすごくたくさんあるんです。
普段の生活でもやってみると役立つことがたくさんある。
だから、私はヨガをしています。
別に手段はなんでもいいと思います。
日々過ごしていく中で、気持ちよく過ごすための方法。
わたしにとってはたまたまそれがヨガのアプローチだったので、
少しでも同じように「いいな」と感じる人いるかもしれないという思いで
ヨガを伝え続けています。
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