ヨガの目的は「ポーズを取ること」ではない

ヨガとは何のためにやるものなのか?

ヨガの教えが書いてある経典には、ヨガの目的についてこう書いてあります。 

「心の作用を死滅させることがヨガである」

ヨーガ:スートラより

心の作用というのは、焦ったりイライラしたり不安に思ったり、心が穏やかではない状態のこと。
つまり、何があっても心が乱されない=心の作用が死滅した状態 です。 

なんとなくのイメージとして、心が穏やかな状態って、心地よい幸せな感じがしますよね。  
そうなることが、まさにヨガの目的なんです。

ヨガは人生を楽しく生きるためのツール

ヨガは奥深くて、人によってはとっつきにくくて、難しいイメージを持っている人も多いかもしれません。
でも簡単に言えば、「人生を楽しく生きるためのツール」ということ。

嫌なことや不安なことがあっても、それに乱されずにうまく処理できるマインドを作る。
そのために、ヨガの哲学や考え方があります。

筋力や柔軟性があれば、身体が疲れにくくなったり、ケガや病気をしづらくなったりしますよね。
そうすれば心が乱されることが少なくなります。
だからポーズ(アーサナ)で身体能力を高めていくんです。

呼吸も同じ。深い呼吸は時に筋力を高めてくれるし、自律神経を整えてくれる作用もあります。

何があってもブレたり乱されたりしない私たちが幸せな状態であるために、安定した強い心と身体を作る。 そのためにヨガをするわけです。

人の悩みはいつの時代も同じ

ヨガの起源は、今から4000年以上前にもさかのぼります。 
その時から、人がどうしたら幸せになれるのか?どうしたら不安や心配と向き合っていくのか?
どうやって人は生きていくのか?そのための方法が記されているんです。

つまりはどんなに時代は進化しても、今も昔も人は同じことで悩んで、同じように幸せになりたいと考えていたんだなぁと思うと、 なんだか不思議な感じがしてきませんか?

やっぱり人間の永遠のテーマなんですね。

だからこそ、私がヨガのレッスンで毎回お伝えしていることは、「ヨガは、楽しく毎日を生きるために生かせるエッセンス」ということです。

こんなざっくり解釈したら、怒られてしまうかもしれませんが、「楽しい!最高!あー幸せ」それがもうヨガなんじゃないかなと思うんです。

そんな瞬間が少しでも増えるように、みなさんとヨガを共有していきたいなと思っています。

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